

越前竹細工

地元材料と道具で作り上げる地元尽くしの逸品
竹の骨組みに和紙を何度も貼り重ね、漆で塗り仕上げる一閑張りです。竹は工房の半径10㎞以内の孟宗竹で、毎年11下旬〜12月上旬に伐採し、使える材料に加工します。
「竹を火で曲げた後、水で締める火曲げ作業は、季節毎に曲げ具合も変わるので
重要です」
大正元年、徳川慶喜公より竹廣斎の号を授与されて現在で4代目。かつては、皇室の衣装入れとして献上したこともあります。
竹と和紙、漆使用の全工程手作りとあって防虫効果が高く、丈夫で長持ち。
行李やカゴ、小物入れの他、孫渡し品で購入する人もいます。

『国盗り物語』にも登場。
地元竹と越前和紙、河和田塗を使い、作業に使う道具は越前打刃物。まさに地元尽くしの逸品です。また以前、作家司馬遼太郎氏がこの地を訪れた際に4代目が案内。工房も気に入ったことから、『国盗り物語』にも登場しています。