夏の暑さをしのぐなら、心身に気持ち 良くて優しい自然の風と油団の涼。
かつてクーラーの役割を果たしていたと言われる『油団』の存在をご存知でしょうか。「和紙を何枚も貼り、表面に荏胡麻を塗る油団は、夏の敷物でした。表面がひんやりして気持ちいいんですよ」 日本でも数少ない油団職人は、その使用感を話します。窓を開け放ち、自然が運ぶ風を感じながら油団に寝転がれば、クーラーとは違う涼しさを感じるはず。 越前の和紙と風土、歴史から生まれた夏の実用品・油団の〝涼〞は、気忙しい心まで落ち着かせてくれそうです。
毎年違う色合いに驚き。
夏に活躍する油団は毎日使い、2、3日に一度は布で拭き、オフには丸めて乾燥の良い所に保存するのが長持ちの秘訣。また年月を経るごとに白→茶→黒っぽくなり、ツヤも増し、数十年使うことができます。
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